人間関係に役立つ心理学(困難を克服する活力を与える)
アドラー心理学とは、人生で出会う様々な対人関係上の困難を克服する活力を与える「勇気づけ」を主な技法として使う心理学です。
重要な価値観として「共同体感覚」(共同体の中での所属感、共感、信頼感、貢献感を総称した、精神的な健康のバロメーター)を高めること。
アドラー心理学の理論
自分を主人公にする
「自己決定性」
人間は、環境や過去の出来事の犠牲者ではなく自ら運命を創造する力がある
アドラー心理学では、判断基準は「自分と他者にとって建設的な方向か、それとも非建設的か」にあります。
「ユースフル」と「ユースレス」
— ウサキさん⭐️HSS型HSP+E (@schizoid_usaki) 2020年11月16日
判断基準は「建設的」か「非建設的」か
「良い・悪い」「正しい・間違ってる」
ではない
人間の行動には目的がある
「目的論」
過去の原因ではなく、未来の目標を見据えている人間の行動には、その人特有の意思を伴う目的がある
人は心も体もたった1つ
「全体論」
人は心の中が矛盾対立する生き物ではなく、1人ひとりかけがえのない、分割不可能な存在である
理性と感情、意識と無意識、肉体と精神は、一見すると矛盾した方向をたどるように思われますが、それぞれは相対的な(お互いに補い合う)ものであり、その意味でパーソナリティーには統一性があります。
誰もが自分だけのメガネを通してものを見ている
「認知論」
人間は、自分流の主観的な意味付けを通して物事を把握する
ある人を理解しようとする場合、客観的にその人に何が起きているかよりも、その人が出来事を主観的にどう意味づけているかを重視します。
人間は出来事について「客観的」に事実を把握するのではなく
— ウサキさん⭐️HSS型HSP+E (@schizoid_usaki) 2020年11月16日
自分の受け取りたいように「主観的」に意味づけをして反応する
全ての行動には相手役がいる
「対人関係論」
人間のあらゆる行動は、相手役が存在する対人関係である
良い人間関係を築く4つのガイドライン
「尊敬」
人それぞれに年齢、性別、職業、役割、趣味などの違いがあるが、人間の尊厳に関しては違いがないことを受け入れ、礼節を持って接する態度
「信頼」
常に相手の行動の背後にある善意を見つけようとし、根拠を求めず無条件に信じること
「協力」
目標に向けて仲間と合意できたら、共に問題解決の努力をすること
「共感」
相手の関心、考え方、感情や置かれている状況などに関心を持つこと
感情の定義
怒りは二次感情であって、根底に寂しさ、悲しみ、心配、落胆などの一次感情がある
・感情はある状況で、特定の人(相手役)に、ある目的(意図)を持って使われる
・感情はコントロールできる(建設的に対応するか、非建設的に対応するかの鍵は自分が握っている)
・感情は、(嫉妬や劣等感ですら)自分のパートナー
感覚的感情
「センサリー・フィーリング、狭義の感情」
五感の感覚によって生じる快・不快の意識状態
気分
「ムード」
爽快感や憂鬱といった身体の生理的機能との結びつきが強く、比較的持続する感情
情動
「エモーション」
喜怒哀楽のように急激に生じる、比較的激しい一時的な感情。アドラー心理学の立場からは、相手役と目的のある感情
勇気くじきの3パターン
「困難を克服する活力を奪う勇気くじき」
・高すぎるハードルの設定
・達成できていない部分の指摘
・人格否定
自分自身を勇気づけるには
「言葉とイメージと行動を勇気づけで満たしきること」
まずは、自分自身や他者にプラスの言葉をはっきりと使うことです。
これを「断言」とします。
言葉がプラスになると、自分自身のイメージをポジティブになります。
マイナスのイメージが入り込む余地のないくらいきっぱりとイメージするのです。
これを「断想」と呼んでいます。
言葉とイメージをプラスにしながら、次は行動に移すことです。
ときには見切り発車も必要です。「断行」することです。
断言・断想・断行の3つで大事な事は、物事がすでに成就したかのように、肯定的な使い方をすることです。
本を読むのが苦手な人は、マンガだと読みやすいのでおすすめです!!