十二大従星について(人間の一生を12の時代に分類したもの)
算命学の陽占では
・個人の性格などを表す十大主星
・人生の諸段階の運命を暗示する十二大従星
をみることができるそうです。
「前世」
天報星…胎児の時代
「現世」
天印星…赤児の時代
天貴星…幼年の時代
天恍星…青少年の時代
天南星…青年の時代
天禄星…壮年の時代
天将星…頭領の時代
天堂星…老人の時代
天胡星…病人の時代
「あの世」
天極星…死人の時代
天庫星…入墓の時代
天馳星…彼岸(あの世への旅立ち)の時代
ということで自分に関係がある部分のメモです。
自分の命式(陰の土性、中心は禄存星)
己 (陰土性)
十大主星
貫索星 石門星 鳳閣星 調舒星 禄存星×2 司禄星 車騎星 牽牛星 龍高星 玉堂星
十二大従星
天報星 天印星 天貴星 天恍星 天南星 天禄星 天将星 天堂星 天胡星 天極星 天庫星 天馳星
天貴星(てんきせい)を持つ人の宿命
好奇心旺盛で賢明な「貴人の星」
算命学ではこの天貴星を「入魂期」「出発期」と考えています。
幼児から小学生までの子供が持つ世界そのものがこの星の特徴です。
子供のように好奇心、向上心が強く、利発で真面目な知性派。
功成り名遂げても、また不遇な時であっても、老境に入っても、天貴星の人は“物事に対する新鮮な目”を見開いて、一生、何かしらを学ぼうとし続けるでしょう。
天貴星は学んだものを「人に教え伝えていく」という才能を持っています。
学校の先生やお稽古事のお師匠さんなどは適職と言えるでしょう。
旺盛な知識欲により現状に満足することなく研究を続け、新しい情報をどんどん吸収していく先生ですから、生徒にとってはありがたい限りです。
ただ、破天荒な試みができない保守派なので、突拍子もないもの、斬新なものにはやや抵抗を示します。
歴史のあるものや古典的なものに強く心惹かれ、作家・詩人・宗教家・学者・教育者・芸術家等となり「精神的」な生き方をする人が多いようです。
基本的に独自の力で伸びるものを持っているので、広い意味での自由業、フリーランスが合っているでしょう。
「自尊心」が大変高いのですが、それも子供のような無邪気さを含んだもので、周囲に不快感を与えるようなことはありません。
その名が示す通り、精神的な品格、品位をもち「精神の貴人」たる態度を失いませんので、どんな世界にいても、人に慕われ「信頼」されるでしょう。
天貴星の人は「長男長女」の星とされ、実際にはそうでなくても、人生でその役割を担うことになる人が大変多いとされています。
「責任感が強く」キチンと自分の役目を果たしますが、シンにおっとりとした長男長女の個性をもっているため金銭感覚にうとく、計算の必要な商売人や現実的な世界には向かないようです。
子供独特の純粋さと品性が、この星に高いプライドをもたせています。
「美的感覚」がすぐれているので、センスのいいお洒落さん。
芸術への関心が高いのも特色で、クリエイティブな仕事や趣味で光を放ちます。
スタイリストにこの星が多いようです。
純粋さと情の深さゆえに逆境を乗り越えるネバリ強さに欠ける面があり、また思わぬ損害を受けることもなきにしもあらず。
いくつになっても精神の若さを失わないのはよいことですが、考えが甘く、子供のように無垢な心の持ち主だけに、現代社会での駆け引きや商売は不得手、ということをしっかり自覚しておいた方がいいようです。
天貴星を2つもつ人は、人間性は素晴らしいのですが、現実的な力量に欠けるところがあります。
人の世話を受けて成功していくでしょう。
天庫星(てんこせい)を持つ人の宿命
頑固で探究心の強い「学者の星」
天庫星は、墓に入ったときの世界を表します。
ことのほか先祖との縁が深く、その加護が強いとされています。
「先祖」を供養し「墓守り」をするという大切な使命を担って生まれましたし、その義務を果たすことによって運勢はさらに上昇していきます。
そのため「長男長女」あるいは「末っ子」に生まれる人が多く、たとえ兄弟の中間に生まれたとしても、いつからか何かの事情で長子の役目を果たすことになるのです。
この星をもつ人は、一生を通して幾度となく、目に見えない先祖の力に助けられることがあります。
九死に一生を得たとか、逃げ場がないような崖っぷちに立たされたとき、思いもよらぬところから救いの手を差し伸べられた、といった経験をすることがあるはずです。
そんな時には、ぜひ、あなたのご先祖に感謝することを習慣にしてください。
これはこの星をもつ人に与えられた、隠れた恩恵なのです。
性格は、融通がきかないほどの「頑固者」
何事に関しても白黒をハッキリさせないと気が済みません。
イヤイヤながらも我慢したり妥協したりはできないですし、他人からの命令や強制は大嫌い。
表裏のない一本気な「正直者」ですから、世渡りは上手いとはいえないでしょう。
にもかかわらず、人に嫌われたり孤立することにはなりません。
それは、本質的に「純粋」な部分をもっているからでしょう。
その人柄を知る人からはとても信頼され、人との付き合いは広く浅くというよりは、長く深くとなるでしょう。
根は「探究心」が旺盛で「凝り性」ときていますから、職業を自分のペースでやっていける自由業・フリーランスがあっています。
趣味・勉強・仕事・遊びなど、それが何であれ、自分が関心をもったことには、まっしぐらに突き進んでいきます。
それが面白ければ、もっともっと深入りし、知識を深めていくでしょう。
お墓に象徴されるように、古いものに興味を持ち「歴史」「占い」などの世界で奥の深い精神的な無形なものに心惹かれるので、学者・教師・文筆業をはじめ、広い意味での知的職業が適しています。
どんなに苦しい時も、認められない時も、お金にならなくても、目的に向かって、疑うことなく進んでいく「忍耐力」をもっていますので、地道な努力ののちに、大きな世界を自力で切り開くことができる人でしょう。
天馳星(てんそうせい)を持つ人の宿命
ひらめきと無欲の「行動の星」
「天を馳せる」という名が示す通り、天馳星の個性は「動」です。
とにかく、スピードの速さにおいては並ぶものがなく「多忙」な「活動家」なので、腰を据えて1つのことにじっくり取り組むといった持久力はありません。
常にハードスケジュールの中に、自らを放り込むことが一番性に合っています。
そのため、天馳星の人は、2つ3つの仕事を与えられても見事にこなすことができ、それをかえって張り合いとも楽しみともできるのです。
「ドタン場に強い星」ですから、普通の人ならへたってしまいそうな窮地に追い込まれた絶体絶命の時こそ、瞬発力を出して、天馳星の本領をフルに発揮します。
いかなる場合でもひるむことなく、急場を切り抜けて頼もしく立ち上がる「不思議な底力」をもっています。
ですから「瞬間の大器」「市井の聖人」といったニックネームをもっているのです。
危ない会社を引き受けて見事に立て直したり、苦境の人のところへ駆けつけて事態を収集したりすることは得意中の得意。
きっと「救急車」のような使命を与えられているのでしょう。
鋭い「ひらめき」とエネルギッシュなパワーで、いくつかのことを同時進行させていくことこそ本来の姿なので、じっとしているのはじつに苦痛。
もちろんデスクワークは不向きです。
ただ、働きと経済が正比例しないでしょう。
これは欠点ではありますが、生来、財力や名誉には無関心なので「無欲」と「あきらめのよさ」で本人はそんなことに頓着しません。
情にもろくて「お人好し」困っている人を見ると素通りすることができない「優しさ」報いを求めずやるべきことをやるという「爽やかさ」をもっています。
突拍子もないことを思いついたり、ヒョイっと行動に移したり、手に入らなかったりうまくいかなかったら途中でポイっとやめてしまう…。
あきらめがよいといえばそれまでですが、振り回されるのは周りの人たちです。
まるで超高速で吹きまくる台風のようなこの星の人の感情や行動のテンポに合わせるのは大変で、とてもついてはいけません。
そのため、何にでも自分で片付けてしまうことになり「単独行動」で歩む人生をつくりやすくなるのです。
あの世である空間にいる星だからでしょうが、どこか現実離れしたところにある不思議な力のある人です。
忙しさが才能を引き出す運をあげるといった人生ですから、穏やかさやゆとりは望めません。
しかし純粋なハートと行動力で自由業、フリーランスの世界で活動できる可能性はとても大きなものがあります。
動きの星なので、スポーツ界でもじつに多くの天馳星をもつ人が活躍しています。
中森じゅあんの算命学入門: 自分のすべてを知る中国最古・最高の運命学
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