スキゾイドな「ウサキさん」の思考

1人が楽なタイプ。 考え方、思うことは、人それぞれ。 「こんな人もいるんだよ」ってだけの話。

気質+性格=人格(クロニンジャー)お互いの違いが「バカ」を生む

脳科学者が教えるバカな人との付き合い方(バカは性格か!?)

どういう人をバカと思ってしまうのか。

逆に、バカと言うことで、あなた自身がバカになってはいないか。

 

何がバカで、誰がバカ?

あっちもこっちもバカばかり。

 

バカだからイライラするのか、イライラしているからバカに思えるのか?

 

※これはバカについて、真面目に研究をした本です!!

 

クロニンジャーの4次元気質

クロニンジャーは、生理心理学、生物学的精神医学、学習心理学の知見から「人格(パーソナリティ)」を遺伝性の強い「気質(テンパラメント)」と、後天性の強い「性格(キャラクター)」でとらえようとしました。

 

「気質」

もって生まれた生物学的かつ遺伝的な性質

 

「性格」

後天的に備わっていく性質で、環境によって変化し成長とともに作られていくもの

 

「人格」

性格と気質とが合わさって作られている

 

 

新奇探索性

新奇探索性が高いと、新しいもの好きで、おしゃべりで、不規則な行動をとりがちです。

 

好奇心旺盛で、探索心や衝動性が強く、目新しい出来事や未知の物事に対して興味を示します。

 

何か新しいことを始めようと言うときの原動力となる気質です。

 

損害回避性

損害回避性の高い人は、心配性で内気、悲観的に見える傾向にあります。

 

慣れない環境や人が苦手で、どちらかというとネガティブ思考に陥りがちです。

 

「石橋を叩いて渡る」というのが、この気質の最も典型的な行動パターンです。損害回避の傾向が強すぎると、石橋を叩いて、叩いて…あげく疲れてしまい、前に進むことをやめてしまう、ということになりかねません。

 

報酬依存性

報酬依存性が高いと、共感的で情緒的、感傷的にもなりやすくなります。

 

褒められたり、優しくされたりすると実力以上の力を発揮します。

 

人からどう見られているか、どう思われているかが気になってしまう気質でもあります。

 

感情表現が豊かで、気分の浮き沈みが激しいと言う一面もあります。

 

固執性

固執性が高いと、何事にも熱心で、完璧主義的となります。

 

1つのことに徹底的にこだわる傾向があり、最後まで完璧にやり通そうとします。

 

几帳面で、どんなことに対しても手を抜かずに取り組みます。

 

一方で、理想が高すぎるため自己評価が低く、人に頼ることが苦手と言う不器用な一面も持っています。

 

気質と「6大バカ」だから気になる

4次元気質の特徴的な性質が、度を過ぎると「バカ」だと思われる可能性があります。

 

あなたのもっている気質によって、他者のどういう行動や考え方に思わず「バカ」と言いたくなってしまうのか?

 

指示待ち型

段取りをつけられず、指示がないと動けない。

頼まれた事はできないし、決断は人任せ、チャレンジ精神がない。

 

新しいもの好きで、おしゃべりで、不規則な行動を取りがちな新奇探索性が強いほど、こういう「バカ」が気になります。まどろっこしいのです。

 

また、何事にも熱心で、完璧主義な固執性が高い人も「指示待ち型」を「バカ」と思いがちです。

 

ちゃんとできないのが許せないと言うことでしょう。

 

自分勝手型

思いつきでやりたがり、自分のことばかり話す。こだわりすぎ。

 

共感的かつ情緒的な報酬依存性が高いほど、自分勝手な言動が「バカ」に思えます。どうしてそんなにわがままに振る舞るのか、理解できないのです。

 

また、固執性の高い人は、何事にも高い完成度を求めるので、きちんとした自己コントロールや配慮のなさにカチンときます。

 

常識知らず型

社会人としての常識がなく、失言が多い。

 

この「バカ」お気に入らないのは、「自分勝手型」と同く、報酬依存性の高い人と、固執性の高い人です。

 

どうして合わせられないのか、なんできちんとできないのか、どうして空気を読まないのか、全く理解できないと言うことです。

 

へいこら型

人のご機嫌ばかり伺い、見え透いた嘘をつき、言っていることがコロコロ変わる。

 

「へいこら型」とやや関わっているのか固執性です。しかし、他の気質とはほとんど関わりが見られません。

 

つまり、判断する人の気質にかかわらず「バカ」と思う、多くの人が共感する「バカ」のタイプです。

 

バカの1つ覚え型

何度も同じことを言って、こちらの意見を汲まず、会話が成り立たない。

 

こちらも「へいこら型」と同じで、固執性に関わりの傾向がありますが、基本的には気質を超えて嫌われています。

 

バカの1つ覚えは、やっぱり「バカ」ということなのでしょう。

 

前例主義型

前例のないことをしたがらず、自信などないくせに妙に落ち着いている。

 

「前例主義型」が気に入らないのは、何事にも熱心でこだわりの強い固執性の高い人たちです。

 

自分で工夫したり、完成度を高めたりしようとしないことが耐えられないのでしょう。

 

 

性格がバカを救う!?

クロニンジャーの理論では、人格(パーソナリティ)は、生まれながらの気質の上に、後天的に形作られていく「性格」が重ね合わさって出来上がります。

 

つまり、社会や他人との関わり合いの中で構築されていく性格的な部分の育ちようによって、同じ気質を持って生まれても、バランスのとれた大人になったり、ちょっと困った人になったりするのです。

 

クロニンジャーのいう「性格」とはどういうものなのでしょうか。

 

自己志向性

自分を理解し、自分ときちんと向き合い、自発的に行動しようとする性格です。

 

自分自身とストイックに向き合おうと申します。

 

この性格が育っている人は、自己の価値観やアイデンティティを自覚し、状況に応じた行動を起こします。

誰かにやらされるのではなく、自分の意志で行動することができます。

チャレンジ精神を持ち、目的のためには努力を惜しみません。組織のトップに立つ人間、リーダーには欠かせない性格といえます。

 

協調性

社会や環境との関わりを大切にし、他者を受け入れることができる性格です。

 

自分とは異なる意見を持つ人や初対面の相手に対しても、共感したり、協力したりできるのが最大の特徴です。

 

この性質が弱いと、他者をいっさい認めないばかりか、他者の痛みもまるでわからない、自分勝手で何を考えているのかわからないモンスターになってしまいます。

極端な例ですが、無差別殺人の犯人などは、この性格が全く育っていないと考えられます。

 

自己超越性

自分の世界観に縛られる事なく、もっと俯瞰的に世界を見ようとする性格です。

 

視野の広さは客観性にもつながります。

 

クロニンジャーは、世界の中の自分、社会の中の自分を認識できたときに、人生の満足度や適応度が図れると言っています。

宗教性を意識したような考え方でもありますが、成熟した大人にとっては必要な性格とも言えるでしょう。

 

これら3つの性格的な要素の成長が「人格の形成」においては重要なのです。

 

その成長が一般には「大人になる」ということになります。

 

気質ゆえの「違和感」からバカが生まれる

現代社会において、私たちが相手をバカと感じるときは、そのほとんどが、知能のレベルや生育歴、学歴の差ではなく、相手の違和感から出発しているものだといえます。

 

家族であれ同僚であり、他者が自分とは違う価値観や行動パターンで生きているのは当たり前の話です。

 

しかし、そこで生じる違和感で自分がイライラし、相手をイラつかせる、するとバカと言う言葉を発したくなる。

 

違和感を持った者同士が人間関係で摩擦を起こし、結果「生きづらく」なって、ひきこもる、日常生活もままならなくなる。

 

これは環境次第で、誰にでも起こりうることです。

 

 

気質の上に性格を重ね「人格」を形成していく

私たちは、気質の上に性格を重ね、人格を形成していきます。

 

仮に気質的な面で問題があったとしても、性格を育てることで、社会に適応する形に変えていくことができるはずです。

 

それが「人として成長する」ということです。

 

ひいては、人からバカと思われないようになっているということであり、人のことをバカと思わないようになっていく、そういうことでもあるのです。

 


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