2015年に書かれた古市憲寿さんの本を読みました
「保育園義務教育化」という本を図書館で見つけて、なんとなく手に取ったので読んでみました。
日本の少子化問題は5年前から何も解決していないどころか、酷くなっている気がしました。
「お母さん」を大事にしない国で赤ちゃんが増えるわけない
・この国は「お母さん」というだけで「人間」扱いしてもらえなくなる
・「三歳児神話」には合理的根拠がないことは、国も認めている
・「子供がかわいく思えないこと」があると答えたお母さんは約8割
・孤立したお母さん(特に専業主婦)ほど育児不安になる確率が高い
・虐待死の44%が子どもが0歳の時に起きている
人生の成功は6歳までにかかっている
・子どもの教育は、乳児期に一番お金をかけるのがいい
・良質な保育園に行った子どもは、人生の成功者になる可能性が高い
・意欲や忍耐力といった「非認知能力」が人生の成功につながる
・「非認知能力」は集団の中でこそ磨かれる
・夏休みの宿題がぎりぎりまでできなかった子どもは大人になっても計画性がない
・格差が広がる日本では、社会全体の「レベル」を上げるために就学教育が重要
「母性本能」なんて言葉、医学用語でもなければ根拠もない
・「母性」は「本能」ではなく、社会や環境が生み出したもの
・江戸時代半ばまでは、道に子どもが捨てられている光景が当たり前だった
・「母性」「母性愛」という言葉が日本で初めて使われたのは大正時代
・専業主婦は大正時代に生まれ、戦後に普及した新しい生き方
・「三歳児神話」は1960年代に「創られた」もの
少子化が日本を滅ぼす
・少子化はピケティも心配するくらい日本経済に深刻な打撃をもたらす
・生涯未婚率は2010年で約15%、2030年には25%が生涯独身になる
・「第三子支援」はフランスで40年前に失敗した政策
・全力で子育てがしやすい環境を作った結果、フランスはベビーブームになった
・保育園の拡充など、子育て支援は経済成長につながる
草食男子が日本を滅ぼすというデマ
・少子化の原因を、草食男子のせいにしたいおじさんがいる
・独身の30代前半、4人に1人は童貞・処女
・昔の若者のほうがセックス経験率は低かった
・バブル時代の若者は、今よりもはるかにピュアでウブだった
・性欲と少子化はまるで関係がない
女性が期待される時代
・独身男性のうち年収400万円以上はわずか25%
・「男性」に有利は職業が減少し、「女性」に有利な職業が増加している
・「女らしさ」を求めるのもセクハラなら、「男らしさ」を求めるのもセクハラ
・共働きは家庭を営んでいく上でのリスクヘッジ
保育園義務教育化のメリット
社会全体の「レベル」を上げることにつながるし、「コスパ」が良い!!
保育園に行く習慣があれば、「育児の孤立化」を防ぐことになる!!
子育て支援に予算を割いて子どもが増えると、「経済成長」につながる!!
ぶっちゃけ子どもを産んで育てたいと思えない
お父さんは外で働いて稼いで、お母さんは専業主婦で家事や育児をするという環境なら「まだ大丈夫」だと思いますが、今の時代では難しいですね。
子育てをしながら、働くなんて…(どっちか片方だけでも嫌ですもん)
「子どもを産め!!」という割りには、産んだなら「責任を持って育てろ!!」って、ずいぶんと無責任だなと感じます。
子供が欲しいと思ったことがない人からしたら、リスクしかない「罰ゲーム」のように見えます。
この国で子供を産むのは、相当な覚悟を持った人か、何も考えてない人のどっちかだと思っています。
私はそもそも子供が欲しいとも思ったことがないので、産んで育てるというメリットのない博打をすることはしません…
少子化問題について考えることはありますが、自分自身が貢献することは出来ません…
schizoid-personality.hatenablog.com