星座の特徴・性質をイメージする
「○○座はこんな人です」って言われても、「なんで??」ってなりませんか?
神話を調べてみるとイメージがしやすくなって、覚えやすいと思います。
牡羊座
「ゼウスに遣わされた黄金の牡羊」
神々の王ゼウスが、継母に殺されかかった兄妹を救うために差し向けた黄金の牡羊が、牡羊座の由来です。
牡羊は空を駆け、兄妹を窮地から救い出したのですが、あまりにも高く飛んだために妹のヘレーは海に落ちてしまいます。
ヘレーのことを振り返りながらも牡羊は兄フリクソスの無事を守り、ゼウスにより天の星座とされました。
牡羊座が天で後ろを振り返っているのは、この出来事のためと伝えられています。
性質
行動力があり、スピード重視なのが長所です。
開拓精神が旺盛で積極的。
前向きで自己主張がはっきりしています。
神話からも読み取れるように、考えるより先に身体が動いてしまうタイプです。
牡牛座
「神が変化した白い牡牛」
フェニキアにはエウロペという美しい姫がいました。
ある日ゼウスはこの姫を見初め、雪のように白い牡牛の姿に化けて、つみ草をする彼女を誘います。
牡牛はエウロペを背に乗せると、エーゲ海を渡りクレタ島へ。
そこでゼウスは本来の姿を現わし、2人はこの地で結ばれました。
この逃避行の地が今のヨーロッパと言われています。
ゼウスが姿を借りた牡牛は空と上げられ、牡牛座となりました。
性質
穏やかで感受性に優れ、美しいものを好みます。
神話の中でゼウスを拒否せずすんなりと受け入れたように、意外に腹の据わった一面も。
目上の人に目をかけられやすく、世話を焼かれる傾向があります。
双子座
「神と人の間に生まれた双子」
スパルタ王の妻レダと神々のゼウスの間に生まれた双子の兄弟に由来しています。
兄のカストルは人の子、弟のポルックスは神の子でした。
兄弟はとても仲が良く力を合わせて戦いましたが、いとこ同士の争いが起こり、兄のカストルは命を落としてしまいます。
ポルックスは兄とともに死の国で暮らすことを望み、深い兄弟愛を感じたゼウスは2人星座にし、天の国と死の国の2つに住まわせることにしました。
性質
向学心、好奇心が強く、頭の回転も抜群。
情報収集能力に優れ、何に対しても臨機応変に対処することができるでしょう。
神話では双子であることから、意外な二面性を持つこともあります。
蟹座
「友のために立ち上がった蟹」
英雄ヘラクレスを憎む女神ヘラの刺客として送られた、巨大な蟹に由来しています。
ヘラクレスはゼウスと人間の女性アルクメーネの間に生まれた子で、12の困難に立ち向かい素晴らしい功績を残しました。
ヘラクレスが沼に住む怪物ヒドラに苦戦しているのを見たヘラは、ヒドラのもとへ蟹を応援に遣わしますが、蟹はヘラクレスに踏みつぶされてしまいます。
あわれに思ったヘラは蟹を空に上げ、星座にしたのでした。
性質
ヒドラのために果敢に戦った神話からもわかるように、蟹座は感受性が強く人情味があり、世話好き。
嫉妬深い傾向もありますが、愛嬌があって気配り上手なため、良妻賢母の鑑とも言われています。
獅子座
「勇者と戦った不死身の獅子」
ヘラクレスの12の困難の1つ「ネメアの獅子退治」に出てくる不死身のライオンが、獅子座の由来。
獅子は人間や家畜を食い殺す恐ろしい魔物で、ヘラクレスは自慢の矢を放つのですが効果がありません。
そこで、こん棒で殴りつけ、絞め殺して退治したのです。
ゼウスはヘラクレスの功績をたたえ、ライオンを天にあげて星座にしました。
この獅子の皮をヘラクレスは、大事の時には必ず身にまとったと言われています。
性質
誇り高くリーダーシップがあり、サクセス精神も旺盛です。
何事にも努力を惜しまず、バイタリティーと勇気に富みますが、百獣の王たるがゆえに支配欲が強く、時に高慢な一面が顔を出すことも。
乙女座
「人々を導いた正義と公平の女神」
乙女座は豊穣の女神デーメテール、または正義と秩序の女神アストレアに由来すると考えられていますが、アストレア説が有力です。
アストレアは正義と公平が地上に行き渡るようにと、人々を導きました。
しかし、地上に人間が増えるにしたがい醜い争いがあちこちで起こり、アストレアはついに愛想をつかして天に帰ってしまいます。
アストレアはのちに処女のまま星座となり、それが乙女座になったと言われています。
性質
才気にあふれ、観察力、分析力に優れ、12星座の中でも、好感度の高い星座でしょう。
地上に嫌気がさし、天に帰ってしまったことからもわかるように、デリケートで傷つきやすい一面があります。
天秤座
「女神が遺した黄金の天秤」
正義の女神アストレアが持つ、黄金の裁きの天秤が天秤座の由来。
アストレアは片手に天秤を持ち、片手に邪悪を断つ剣を握り、私情を混じえないために目隠しをして人々を裁きました。
しかし、地上に人間があふれ、不正がまかり通るようになると天に帰ってしまいます。
その時、何とか人々の心に不正を憎み、正義と公平を愛する気持ちを思い起こさせようと、使っていた天秤を星座にして空にかかげたのでした。
性質
神話の天秤に象徴されるように、バランス感覚に優れています。
社交性があり、品位と調和を大切にし、センスも抜群。
ただ、天秤は一度揺れ出すと定まりにくいことから、即断即決は苦手な傾向です。
蠍座
「剣士を一撃で仕留めたサソリ」
おごれるギリシャの剣士オリオンを毒針の一撃で葬った、大きなサソリが蠍座です。
オリオンはハンサムでたくましく、人々の人気者でしたが、女神ヘラは高慢な男が大嫌い。
そこで、一匹の猛毒を持った大サソリをオリオンのもとに遣わします。
サソリは隙を見て彼のかかとを刺し、その毒のためにオリオンは死んでしまいます。
今でも蠍座が空に昇るとオリオン座が沈んでしまうのは、このためだと言われています。
性質
隙をついてオリオンを射止めた大サソリのように、洞察力と忍耐力に優れています。
目的意識が高く、一度心を許した相手に誠意を尽くすタイプ。
何を考えているのか悟らせない雰囲気の持ち主です。
射手座
「知識豊かな不死身の狩人」
半人半馬の狩人、ケンタウロス族のケイローンが由来です。
彼は古き神クロノスの息子であり、優れた学者でもありましたが、ケンタウルスとの戦いでヘラクレスが射た毒矢を誤って受けてしまいます。
しかし、彼は不死身のため苦しむばかりで、死ぬことができません。
そこでケイローンは「不死身」を友人のプロメテウスに譲り、その苦しみから解放されました。
ゼウスはその死を惜しみ、星座にしたと言われています。
性質
ケイローンがそうであったように、好奇心、向学心にあふれています。
生来の自由人なので、好きなことには寝食を忘れて集中するタイプ。
冒険心があり、何事もスピーディーに対応できるでしょう。
山羊座
「音楽を愛する陽気な牧神」
山羊座は怪物テュフォンに追われ、逃げる際にあわてて変身した、牧神パンの姿に由来しています。
パンは上半身が人間、下半身はヤギで、音楽好きの明るい性格。
ある日、神々と一緒にユーフラテス川のほとりで酒盛りをしていると、テュフォンが現れ、神々は鳥、獣、魚に変身して逃げました。
しかし、パンはあまりにあわてたために上半身はヤギ、下半身は魚という奇妙な姿になってしまったのだそうです。
性質
音楽好きで明るい牧神パンのように、元来は陽気な性格ですが、失敗を成り立ちとするためか、常に自分を律し、真面目であろうとします。
慎重さや忍耐強さは、12星座の中でも随一です。
水瓶座
「神に愛された絶世の美少年」
水瓶座は、鷲に化けたゼウスにさらわれた少年ガニメーデに由来しています。
トロイの羊飼いガニメーデは大変美しい少年で、ゼウスは彼をひと目見るなり、自分の側におこうと大鷲に化けてさらってしまいました。
そして、自分の側にはべらせ、神々の酒宴があるたびに、お酒をついで回らせました。
ガニメーデの働きぶりに感心したゼウスは英知の水があふれる水瓶を与え、彼はこの水瓶とともに星座となりました。
性質
英知の水があふれる水瓶を魂の内に秘めた水瓶座は、非常に独創性が豊かです。
宴でお酒をついで回ったことからもわかるように、社交性が抜群。
多くの人と交流して自分の世界を広げるタイプです。
魚座
「離れないように結ばれたひも」
火の女神アフロディーテとその子エロスが、魚に変身した姿が由来です。
2人がユーフラテス川のほとりを散歩していると、突然、怪物テュフォンが襲ってきました。
驚いた2人は魚に変身して川に飛び込みますが、離ればなれにならないように尾をひもで結び合いました。
2人はテュフォンから無事に逃れることができ、その姿のまま天に昇り、星座となりました。
魚座のマークもひもで結ばれた2匹の魚がモチーフです。
性質
愛と美を司る女神とその子エロスをシンボルにもつ魚座は、感受性が鋭く、愛にあふれています。
勘やひらめきが豊かで、時として気まぐれな一面もありますが、温厚で優しい性質の持ち主です。
schizoid-personality.hatenablog.com
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